経費削減は“悪”ではない — 利益を守りながらコストを下げる思考


飲食店経営において、もっとも誤解が多いテーマ。それが 経費削減 です。

経費削減と聞くと、

  • スタッフのシフトを削る
  • 食材や備品の質を下げる
  • サービスを簡略化する

こんなネガティブなイメージを持たれがちです。

しかし、正しい経費削減は悪ではありません。

✅ 正しい経費削減 = 売上を落とさず、利益率を上げること


■ 経費削減は「支出の最適化」

経費削減とは、

削ることではなく、整えること。

たとえば、
1万円の備品を安く買うことは経費削減ではありません。

「買わなくて良い状態を作る」
「無駄な作業を減らす」

これが 本当の経費削減 です。


■ 悪い経費削減:現場にしわ寄せが来る

悪い削減の例:

  • シフト削減で現場が疲弊
  • 食材を安くして満足度が低下
  • 清掃を削り空気が悪化

これらは、

✅ 売上を削って利益を削っているだけ

です。


■ 良い経費削減:仕組みでコストが消える

良い削減とはこうです。

  • 無駄を減らしたらコストも減った
  • 作業の重複をなくしたら人件費が下がった
  • 仕込み量の最適化で廃棄がゼロになった

こうした削減は、

✅ 売上は落ちない
✅ 利益だけが上がる


■ 経費削減には「順番」がある


✅ 第 1 章:固定費(変えられない支出)

  • 家賃(交渉できる)
  • サブスク(不要なら解約)
  • 契約プラン(見直し)

固定費を削ると 継続的に利益が増える。


✅ 第 2 章:変動費

  • 食材ロス
  • 備品の買いすぎ

✅ 現場改善 → 利益が上がる


✅ 第 3 章:人件費

最後の最後に調整するべき費用。

人件費を削ると、売上が落ちます。


■ 経費削減の原則

✅ 削っていいのは「無駄だけ」


■ PL(損益)から見た “利益が増える削り方”

サンプルの PL を見ます。

経費削るとどうなる?
食材ロス利益に直撃(効果◎)
備品の買いすぎ利益に直撃(効果◎)
広告費依存度次第(要判断)
人件費売上が落ちるリスク(危険)

✅ 最悪なのは、人件費と食材の削減


■ “削減ではなく改善” の例


✔ 例1:仕込み量の最適化

日別売上 × 来店予測データ
→ 必要量だけ仕込む

結果:廃棄ゼロ、利益増


✔ 例2:備品のルール化

一人ひとりが自由に使うから無駄が出る。

✅ 「備品はストック1箱まで」

これだけで数万〜十数万コストが消えます。


✔ 例3:サブスク解約

使っていない管理システム、アプリ…

✅ 解約するだけで利益が増える。


■ 「現場に負担をかけない削減」が正解

現場負担の削減は 現場の空気を悪くする。

空気が悪くなると

✅ 料理が雑になる
✅ 接客が荒れる
✅ リピート率が下がる

そして 売上が下がる。


■ 結論

経費削減は、利益を守るための戦略。
削るのは“無駄”であって、“価値”ではない。



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