売上は“数字”ではなく“信頼の積み重ね”で決まる ― 飲食店の購買心理と関係性経営」


飲食店の売上は、数字で管理されます。
客単価、席回転率、原価率、FL、粗利。
毎日のように数字に追われ、数字を追い、数字を求められます。

でも、本当に売上を作っているのは 数字ではありません。

売上を作っているのは――信頼です。


◆ 人は「正しい店」ではなく「安心できる店」にお金を使う

マーケティングではよく「顧客はロジックでは動かない」と言われます。
実際、お客様が店を選ぶ理由は以下のとおりです。

  • ホッとする
  • 安心できる
  • なんとなく好き
  • 失敗しないと思える

つまり、感情が先に動き、理由は後付けです。

たとえば、

「あの店、美味しいからまた行こう」

と言いつつ、本当は

「あの店員、感じがいいから行きたい」

だったりします。

人がリピートする理由は“感情”です。
数字ではありません。


◆ “信頼の積立”ができている店は、不況でも強い

経営をしていると、必ず「波」が来ます。

  • 景気の波
  • 天候の波
  • 社会情勢の波

しかし 信頼が積み重なっている店は落ちません。

なぜか?

信頼されている店は「選ばれるから」です。

派手な施策より、日々の積み重ね。
これが “信頼資本” です。


◆ リピートは「満足」ではなく「納得」で起こる

満足には競合がいます。
納得には競合がいません。

  • 満足:「美味しかった!」
  • 納得:「この店だから食べたい」

飲食店が目指すべきは、「満足」の先にある 納得 です。

この“納得”を作るのは何か?

あなたの言葉、行動、姿勢、約束の一貫性です。


◆ 店がやるべき信頼の積み立て3つ


✅ ① 名前を呼ぶ

「○○さん、いつもありがとうございます。」

名前で呼ばれるだけで、心理的距離は一気に縮まります。
人は“自分を認識してくれる場所”にお金を落とします。


✅ ② 来店の理由を聞く

  • 初来店の理由
  • 今回の目的(記念日か、仕事か?)

理由が分かると、提供が変わり、感動に変わります。


✅ ③ 次回提案をする

  • 「次はこれ食べてみてください」
  • 「来週から限定が始まりますよ」

➡ 次の来店の理由を作ることが、リピート率を最大化します。


◆ 信頼は数値化できる

実際に数字で管理するならこうです。

項目指標
信頼の深さ常連率、指名予約数
信頼の可視化DM返信率、クチコミ率
信頼の蓄積紹介比率、SNSタグ付け

売上は「信頼の点数」です。
信頼が深くなるほど、数字は勝手に伸びます。


◆ 経営の本質は、数字ではなく“人を積み上げること”

数字は結果。
信頼はプロセス。


◆ 結論

信頼が積もれば、売上は勝手に伸びる。

短期売上ではなく 関係性の累積 へ。
その姿勢が、あなたの飲食店の“唯一無二の価値”になります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました